大規模市民デモで退陣したエジプトのムバラク前大統領の刑事責任を… 大規模市民デモで退陣したエジプトのムバラク前大統領の刑事責任を問う裁判の公判が22日に開かれ、判決が6月2日に言い渡されることが決まった. ムバラク前大統領はデモ隊への実弾発砲を命じた罪などで訴追され、検察側は死刑を求刑. 前大統領は無罪を主張している. エジプトでは昨年の反政権デモ中、治安部隊の発砲などで800人を超える市民が死亡している. 22日の公判では、共犯として訴追されている側近のアドリ元内相が「デモ隊を撃ったのは外国勢力だ. レバノンのシーア派組織ヒズボラやパレスチナのハマスが撃った」と主張した. ムバラク政権は崩壊直前、国営メディアなどを使って「外国勢力がエジプトを崩壊させようと陰謀をたくらんでいる」とキャンペーンを張っていた. (カイロ=貫洞欣寛).
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